突発的に入ったへら和竿の里への出張から一日早く帰って来たのだから、自粛中から作業しているウキを4ヶ月ぶりの例会に間に合わせたいと思ったが、諸々重なってしまった。「病院へ連れて行け」と橋本(和歌山)からの帰路で実家から連絡があったし、税務署、役所、銀行、郵便局と、今日もイベントは目白押しだ。動画編集もあり、ウキの優先順位は下がった。
巣鴨での宴会から始まり、橋本での宴会で終わった6月。かつてないほど豪華な月だった。でも実は2回しか釣りに行ってないんですよね。2回とも半分仕事で半分遊び。「好きなことを仕事にするのは良くない」ってのは、つくづくウソだなと思う。最高に幸せよ?犠牲になる家族の前で大きな声では言えないけれど。
野垂れ死にと背中合わせとはいえ、世の中が皆に起業を推奨してしまったら、労働者階級が無くなって困るのは資本家。だから、思い止まらせるための洗脳。カネの話をするのは卑しいって教育と同じノリだな。仕事もエサも好きなだけ「練って良いんです」。僕の場合、仕事じゃなかったら忙しくて行けてないだろうし、強制的に釣りに触れられるメリットもある。
会社設立からは一年未満だが、決算月を過ぎて経理的には二年目に突入。即ち一歳になった。半年ほど売上ゼロに等しいためスケールは小さいけれど、なんとか黒字で終えられた。今月から役員報酬を改定し、退職金を食い潰す一方の時代に終止符を打つ。偶然このタイミングで訪れた出張先で「茅の輪」をくぐって厄を祓い、金運が上がるというお守りを買い、12年ぶりにライターを務めた本が出る。プロフィールには起業の主目的が書かれており、僕にプレッシャーを与える。設立以前からそうだがこれからも、無駄なことは何ひとつ無く全ての物事は繋がっていると信じ、業務に邁進していきたい。
5月末、待ちに待った緊急事態宣言解除で芦ノ湖に出かけた。まだ県外移動は封じられていたために県内で最も遠い野釣り場を選択した結果だが、22年前の芦ノ湖での取材日と、日付、曜日、ポイントまで偶然一緒だった。当時は22年後のことなど考えていない。明日発売(釣具店では今日か)の本に載るのは、当時に培った人脈フル動員の記事なんだけれどね。何の役に立つのだろうか?ではなく、いつか何かに役立つさ!それが、”Connecting the dots”。思い描く面から線、線から点という逆算はしない。打算といえば打算はあれど。
ちなみに、22年前の取材は表紙になっている。この日の僕の右隣に舟を着けているのが、12年ぶりの執筆で取材対象の一人となった西田さん。